服が見当たらない
先日、ホームにいる母から電話があった。今回はなぜか暗い声。
話を聞いてみると、叔母(母の妹)からニットのベストを送ってもらったんだけど、お風呂に入っている間に見当たらなくなったということであった。
母の暗い声には理由があって、今までもお気に入りのカーディガンがなくなったり、前回妹に送ってもらったニットのベストもすぐになくなったりで、三度目なのである。
「お風呂に入る時に持って行ったらよかったわ。枕元に置いておいたはずなのに。。おかしかろう・・・」と話す。
母は認知症はないと思う。年相応の物忘れはあると思うけど、結構しっかりしているほうだと思う。
2回目までは名前を書いていなかったということで、様子見だったけど、さすがに今回は名前を書いた後だったらしいので、私も変だなぁと思った。日頃よくしてもらってはいるんだけど、もしかして誰かが?と疑いを持ってしまった。
母は母で職員さんに聞きまくって探して貰っているようで、とりあえずは電話を切る。
翌日、旦那とも相談して私からもホームに電話をかけてみようと思ったけど、とりあえず先に母に電話をかけてみたら
「今日も探して貰ったら箪笥の中にあったらしいわ。昨日別の人に見てもらった時はなかったらしいけどね」とのこと。
取り合えず一安心。母に先に電話をしてよかった。
そういえば、入浴中は部屋の掃除タイムでもあるので、その方が仕舞ってくれたのかもしれない。
「もし今日見当たらなかったら、もう騒ぐのは止めようと思ったんよ。あんまり言うてもね~」と話す母。やはりしっかりしている。
ただその時は、私から一言、服の管理を重ねてお願いすべきなんだろう。
で、次回からは叔母から私の家に送ってもらおうと思う。私から直にホームの方に渡して、管理をお願いする方が名前を書いて渡せるし、いいんじゃないかな。
今、コロナで面会できない中、部屋の様子が全く分からなくて、足りないものはないのだろうかともどかしくて行けない。
でも私がたまに母の欲しいものを持って行くだけで、母は生活できている。
人工肛門があるけど、管理もしてくださって、週一で往診もある。看護師さんも日中は常におられる。
今回もし、服が見つからないままだったら、嫌な気持ちが残ったままだったろうと思うけど、とりあえずホッとした。
大勢の方の服を管理しておられるのだから、あちこち紛れることもあるのだろう。
こちらもしっかり名前を書いて、母に渡そうと思う。

